スコアアップのために必要なアプローチを最速でマスターしていくコーナーです。
1.アプローチの基本形をマスター
2.距離のイメージを作る
3.状況に応じたアプローチをマスター
4.難しい状況からのリカバリー(フェースの開閉)
これを順番に覚えていくことでグリーン周りのどこからでも対応できるアプローチ技術が身につきます。一つずつお伝えしていきますので、慌てずにクリアしていってくださいね!!
前回のおさらい
クラブ別に落としどころに落とす練習方法をお伝えしました。
クラブ別=アプローチの種類別です。
7~9番アイアン=ランニングアプローチ
落としどころまでの距離5ヤード以内が多い
7~9割が転がる距離
1~3ヤードのキャリーの練習
フォローは出さない(惰性で)
PW、AW=ピッチ&ラン
落としどころまでの距離は3ヤード以上が多い
ピッチとランの割合が1:1~1:2
3ヤード~10ヤードのキャリーの練習
フォローは惰性で出る程度に
SW=ピッチショット
落としどころまでの距離は10ヤード以上が多い
キャリーの距離がおおよそ6~8割
10ヤード~30ヤードのキャリーの練習
バックスイングとフィニッシュの高さを同じに
ボールの位置はすべて同じ位置、スタンスの真ん中にして基準を作ります。
さて、今回から状況に応じたアプローチ方法をお伝えしていきます。
いよいよスコアに直結する実践編です。
落としどころはグリーン上に設定する
グリーン周りのあらゆる状況から、どのクラブを使って、どこに落として、どう転がすかを覚えます。
1つの状況でも方法は1つではないことが多くあります。
そんな時に何か基準を作っておく必要があります。
それが落としどころです。
落としどころをグリーン上に設定することです。
落としどころを必ずグリーン上に設定することで使うクラブや転がす距離を明確にイメージしやすくなります。
どうしてもグリーン上に落としどころを設定できない場合のみカラーやその手前にします。
これはまたあとで説明します。
今回の状況は花道からのアプローチです。
花道からのアプローチ
花道とはグリーンを狙ううえで何も障害のない、グリーンに続くフェアウェイの一部です。
花道にボールが来たらアプローチは簡単ですよね。
グリーンエッジまで距離が短ければパターでも打てる状況です。
できるだけパターを使いましょう。
でもパターではちょっと無理かな~と感じたらアプローチしなければなりません。
花道からのアプローチは基本のアプローチが生きてきますので、簡単だからといい加減にならずにしっかりマスターしましょう。
花道からのアプローチの状況は大きく分けて3つあります。
順に説明します。
1.ボールからグリーンエッジまでよりもグリーンエッジからピンまでの距離の方が長い
前回お伝えした、クラブ別の落としどころに当てはめてアプローチする方法で対応します。
この状況であてはまるのはランニングアプローチとピッチ&ランです。
ボールからグリーンエッジまでの距離、グリーンエッジからピンまでの距離とグリーン上の傾斜を確認して、
グリーン上に落としどころを設定します。
例えば、フラットなグリーンでボールからグリーンエッジまで1ヤードで、グリーンエッジからピンまで14ヤード、
トータル15ヤードという状況があります。
この場合、グリーン上の落としどころまで最短で2ヤード、ラン13ヤード、
もしくは落としどころまで3ヤード、ラン12ヤードという落としどころの設定ができます。
このときのランの距離にあうクラブを選択します。
もし、これにグリーン面に傾斜がある場合は、クラブを変える必要があります。
ピンまで上り傾斜でしたらもっとランの距離を増やすクラブに変えます。
9番アイアンを選択していたら8番や7番アイアンが必要になります。
逆にピンまで下り傾斜の場合は転がる距離を減らす必要がありますので、
9番アイアンを選択していたら、ピッチングウェッジやアプローチウェッジに変えます。
このように、距離+グリーンの傾斜(時には芝目)をしっかり確認して、落としどころから転がる距離にあうクラブを選択します。
2.ボールからグリーンエッジまでとグリーンエッジからピンまでの距離が同じ
この場合はグリーン面にボールを落とす場合にキャリーが必要となりますので
あてはまるのはピッチ&ランかピッチショットになります。
1の場合と同じく、グリーンエッジまでとピンまでの距離を確認し、グリーン面の傾斜の確認をして、落としどころを設定します。その後、落としどころからピンまでの距離にランの距離があうクラブを選択します。
グリーンが上りの傾斜の場合・・・ピッチエンドラン(ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ)
グリーンが下りの傾斜の場合・・・ピッチショット(サンドウェッジ)
落としどころをグリーンの外に設定し、一度ワンクッションさせて勢いを殺してからグリーンにのせることもあります。
この場合は、落としどころのライの状況をしっかり確認し、できるだけ良いライに落とすようにしましょう。
この状況でもパターで打てる場合は、パターで転がすことも念頭に置いておきましょう。
ミスの一番少ない方法を選ぶことがアプローチ成功のポイントです。
3.ボールからグリーンエッジまでの距離がグリーンエッジからピンまでの距離よりも短い
この状況の場合は、基本的にはピッチショットになります。
グリーンに落としどころを設定する方法は1と2と同じですが、ピンまでの距離が短すぎる場合にはピッチショットでも寄せることは難しくなります。ピンをオーバーする確率が大きくなります。
グリーンエッジからピンまでの距離が10ヤード以上ある場合・・・・・ピッチショットでもOK
グリーンエッジからピンまでの距離が10ヤード未満の場合・・・・・グリーン手前にワンクッションか転がしてのせる
という基準を設けておくと対応しやすくなります。
もちろんピンまでの距離が短くても直接グリーンに落として寄せる方法(ロブショット)もありますが、
難しいショットとなりますので、まずは基本のアプローチで対応して行きましょう。
グリーンが上り傾斜の場合は転がる距離が減りますので、グリーン手前からピッチエンドランでもOKです。
グリーンが下り傾斜の場合はオーバーすることは覚悟の上で、グリーン手前からピッチショット、ピッチエンドランで対応していきます。
その場合、確実にグリーンにのせた方がそのあとの結果は良くなりやすいので、ピッタリに寄せようとせずグリーンにのればいいという気持ちで打つことをおすすめします。
まとめ
花道からのアプローチはよほどの難しいグリーンでない限りは、何を選択しても寄せやすいアプローチになります。
基本のアプローチの中でも自分の得意な方法を選択して打てば寄せることができるでしょう。
その時も必ず距離の確認、グリーンの確認を必ずして、落としどころを決定することを忘れないようにしてください。
成功する確率が格段に上がりますよ。
次回は状況に応じたアプローチの、傾斜からのアプローチをお伝えします!
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