切り返しの次はダウンスイングです。

ダウンスイングは切り返しとセット、インパクトとセットで考えると理解が早くなります。

ダウンスイングの特徴は、ダウンスイングで正しいスイング軌道を行えれば、
インパクトの精度が高くなります

また正しい順序でスイングを行えば飛距離を出すことができます。
逆に、ダウンスイングが間違っていれば方向性、弾道、飛距離も安定しなくなります。

 

ダウンスイングを正しく理解して、安定したショットが打てるスイングを身につけましょう!

 

ダウンスイングの正しい角度を確認する

 

切り返し以降、インパクトまで正しくクラブヘッドを戻すには、
ダウンスイングでの正しい角度
を知る必要があります。

角度とはシャフトの角度のことです。
トップからインパクトにかけてクラブシャフトが正しい角度を保てていればスイングの精度は上がります。

このシャフトの角度を常に意識して確認することで、正しいスイングを体で覚えることができます。

 

①グリップエンドで確認する

トップからダウンスイングへ以降したときに、
グリップエンドが指している方向によってシャフトの角度が決まります。

スイング中の正しいシャフトの角度は、
右足前付近の目標線に向かってグリップエンドが指す方向です。

グリップが右足前付近の目標線を指していれば、
クラブヘッドからボールまでシャフトは一直線になっています。

その結果、いつも同じインパクトゾーンにクラブヘッドを通すことができます。

クラブを短くグリップを余らせて握り、グリップエンドを意識しやすくしましょう。
トップからゆっくり切り返して、グリップが右足前付近の目標線を指す様に体をひねり戻していきます

 

②鏡で確認する

①で確認したシャフトの向きを鏡に写して、実際に正しいかを確認しましょう。

アドレスした自分の右側に鏡が来る様に立ちます。
鏡を見て確認しながら、①の方法でダウンスイングを確認します

グリップエンドが右足前付近の目標線を指したときに、
クラブヘッドからボールまで一直線にシャフトが指していることがわかります。

 

シャフトと目標線が平行になっていること、フェースが正しい向きになっていることを確認する

ダウンスイングを進めると地面とシャフトが平行になるポイントがあります。
この地点をハーフウェイダウンと言います。

このダウンスイングの中間地点でのシャフトの向きがボールを打ち出す方向や弾道に影響します

正しい向きは目標線とシャフトが平行になることです。
インサイドイン軌道、ストレート系の弾道になります。

 

シャフトの向きが目標の左を向いている場合
➡︎➡︎➡︎  アウトサイドイン軌道、スライス系の弾道

 

シャフトの向きが目標の右を向いている場合
➡︎➡︎➡︎  インサイドアウト軌道、フック系の弾道

になります。このときフェースの向きが正しくないと球が曲がる原因になります。
フェースの向きは自分の前傾角度を基準にします。

 

自分の前傾角度よりもフェースが上を向いている場合、フェースが開いている
➡︎➡︎➡︎   スライス系

 

自分の前傾角度よりもフェースが下を向いている場合、フェースが閉じている
➡︎➡︎➡︎ フック系

 

となります。
スイングの方法にもよりますが、フェースの向きを正しくすることで余計な動作をすることなく、
コントロールされた正しい弾道を打ちやすくなります。

 

正しいシャフトとフェースの向きになる様にいつも確認してください。

 

正しいシャフトとフェースの向きは手で覚える

正しい向きを確認しますが、このときに左手や右手に違和感を感じることがあります。
グリップの形や、グリップに力が入っている場合などでは、正しいシャフトやフェースの向きにすると窮屈に感じます。

この窮屈感を解消することがダウンスイングを作るポイントになります。

 

①グリップの形

グリップは極端なウィークグリップやフックグリップにしていると、ダウンスイングでのフェースの向きを正しくすることが難しくなります

極端にウィークグリップだと、ハーフウェイダウンでのフェースの向きは
開き(上を向き)やすくなります。
フェースを正しい向きにしようとすれば、フェースを閉じる様に下に向ける必要があります。
ただ、手で無理に閉じる様にすると力が入り、コントロールが難しくなります。

フェースの向きを確認したときに、フェースが開いていれば、
そのままの位置でフェースが正しい向きになる様に握り直します。
その時のグリップが正しいグリップということが言えます。

 

極端にフックグリップだと、ハーフウェイダウンでのフェースの向きは
閉じ(下を向き)やすくなります。
フェースを正しい向きにしようとすれば、フェースを開く様に上に向ける必要があります。
ただ、手で無理に開く様にすると余計なねじりを加えなければならなくなり、コントロールが難しくなります。

フェースの向きを確認したときに、フェースが閉じていれば、
そのままの位置でフェースが正しい向きになる様に握り直します。
その時のグリップが正しいグリップ
ということが言えます。

 

②グリップの力

ゴルフスイング中のグリップ力はできるだけ変わらないことが理想です。
特に切り返しからダウンスイング中はグリップに無駄な力は極力入らない様にします。

ハーフウェイダウンの位置でシャフトの向き、フェースの向きを確認したときに、
グリップ力についても確認しましょう。

地面とシャフトが平行になった状態をキープできる最小限の力でグリップを握ります。
できるだけ左右均等に、両手でシャフトを支えるようにします。

この時のグリップの力をいつも意識しておきましょう。

 

正しいグリップはこちらでおさらいして下さい。
↓↓↓

グリップの握り方(手順)

 

ダウンスイングは手先ではなく体で行います

ここまでお伝えした確認方法はすべて一連のスイングで繋がっております。

ダウンスイングでグリップエンドが右足前の目標線を指していれば、
シャフトが地面と平行になった時、シャフトと目標線はほぼ平行になります。

ダウンスイングはスイング中に形を意識するのが難しい部分ですので
一連のスイングとして繰り返し鏡の前で確認して、体に馴染ませていきましょう。

一連のスイングとしてダウンスイングを行うにはどうすればよいかというと、
体の捻り戻しで行います。

手先で行おうとすると『どこに』『いつ』下ろせばいいかという意識が生まれ、タイミングのずれ、軌道のずれが生じてしまいます。体で行うことでいつも同じダウンスイングができるようになります。

体を捻り戻すだけ

切り返したらトップでのクラブと腕は何もせず、前傾姿勢をキープして体をひねり戻しましょう。

トップの形を変えずにダウンスイングすることで、クラブは正しいシャフトの角度とフェースの向きを保って自然にボールに向かいます。ヘッドや腕から戻そうとするとシャフトの角度がずれて正しいダウンスイングの軌道を作れなくなります。

ダウンスイングの正しいシャフトの角度をフェースの向きを理解したら、体でいつも同じダウンスイングができるように繰り返し確認しましょう。

 

 

ダウンスイングの正しいポジションと形を繰り返し確認する事で
頭と体で正しいスイングを自然と身に付けることができますよ!

 

 

ダウンスイングが理解できたら次はインパクトゾーンへ進みましょう!

インパクトゾーンの習得方法