キレキレアイアン講座

ロングアイアンの打ち方

アイアンを芯で打つと音、打感ともに心地よく、気持ちよくヘッドを振り抜くことができます。

ボールは高く舞い上がり、グリーンをとらえることができるでしょう。

飛距離、方向性ともに安定したアイアンショットが打てるようにスイングを作っていきましょう。

 

前回のおさらい

ダウンブローに打つ意識を持つのは9番以下のクラブです。

ロフトが多くなるほどすくい打ちになりやすいので、
ダウンブローに打つことによってすくい打ちが防止でき、しっかりとクラブごとの飛距離を出すことができます。

丸く振るスイングができていればダウンブローは簡単に打てますよ。

ロングアイアンは誰でも打てる

さて今回はロングアイアンの打ち方についてお伝えします。

ロングアイアンと言うと昔は3番や4番アイアンのことを言いましたが、最近は5番や6番アイアンでも言ったりします。
ロングアイアンは、飛距離は出るけど球が上がりづらいという、上級者じゃないと使いこなせないということがありました。
ですが、最近では低重心化が進み、球は上がりやすくなっていますので正しい打ち方をしていれば打てるクラブになっています。
この正しい打ち方はユーティリティやフェアウェイウッドにも通じる打ち方ですのでしっかりと覚えていただければと思います。

まずは基本の丸く振るスイングで打ちます。
ここで上手く打てている人は特別なことをする必要はありません。

長いアイアンでミスが多いのはトップとダフリです。
特にトップ気味のショットで、飛距離が出ない人は多いかと思います。
ですので、まずはトップ気味になるミスを優先的に修正していきます。

丸く振るスイングをアレンジしていきます。

ここでやってはいけないのは、「トップしているからもっと打ち込むように打とう」とか、
もっと縦に振らないといけない」という意識で間違った練習方法をしてしまうことです。
逆にダフってしまったり、球が上がらずに飛距離が出ないということにつながります。

フォロースルーを低く長く

ではどのようにしてロングアイアンをアレンジしていくかというと、フォロースルーです。
フォロースルーを低く長く振り抜いていきます

丸く振るスイングではインパクト後にヘッドは自然に振り上げられて行きます。
そのインパクト後のヘッドをいつもよりも目標へ放り出すように、低く長くヘッドを出すことで、ボールをしっかり捉えることができます。

まずボールの位置は左足かかと寄りに置きます。
スイングはいつも通りにヘッドを丸く振ることを意識してスイングしますが、インパクト後にヘッドを低く長く振りだしていきます。
体重が右足にかかりすぎていたり、身体が早く開いてしまうと、左サイドが伸びあがり、フォロースルーを低く長く出していくことができません。
ですので、左肩、左ひじ、グリップ、左ひざなどが浮かないように意識しましょう。

最も気をつけるのはグリップの握る強さです。できるだけ力を入れないようにして、クラブの重さで放りだせるようにします。これによって遠心力が大きくなり、インパクトからフォロースルーにかけてスイングアークが大きくなります。
その結果、低く長くヘッドを出すことができます。

練習方法

1 左手一本で素振り

いつも通りに丸く振るスイングを左手一本で行います。
クラブを振り抜くときにヘッドを意識して低く振り抜くようにします。

左肘を伸ばしてスイングすると強く遠心力を感じることが出来ます。


2 フォロースルーを強調して大きく素振り

フォロースルーでクラブを遠くへ放り出すように素振りします。
ブの重さを利用して放り出し、クラブに両手が引っ張られるように脱力して行います。

左サイドが伸び上がらないように、アッパーに振らないように気をつけましょう。


3 左足を踏み込んで打つ

トップからの切り返しで左足を踏み込んで打ちます。
バックスイングで左足かかとを少し上げて踏み込みやすくしてもOKです。
ダウンスイングに入るときにしっかり左に踏み込むと、移動した体重により腕とクラブを強く引きつけることが出来ます。

その力を利用してフォローに向かってクラブを放り出すようにスイングします。

 

4 高くティアップしてレベルに打つ

フォロースルーを低く長くするために有効なのが、高いティーアップで打つ練習です。
高くティーアップしたボールを打つには、ボールの高さを水平に振り抜かないと上手く打つことが出来ません。
ティーを打ってしまったり、ボールの頭を打ってしまったりする場合はクラブを丸く振れていませんので、
丸く振る素振りをしてスイングイメージを作ってから打ちましょう。

このような練習でしっかりとフォロースルーでヘッドを低く長く放り出していくことができれば、ロングアイアンを打つことができるようになります。

もう一度言いますが、決して打ち込もうとしたり、縦に振ろうとしたりしないでください。

丸く振る→フォロー低く振るこれさえ意識していればロングアイアンもユーティリティもフェアウェイウッドも打てるようになります。

さて次回は、

「コースでの状況別アイアンショット」

をお伝えします。

お楽しみに!