スコアアップのために必要なアプローチを最速でマスターしていくコーナーです。
1.アプローチの基本形をマスター
2.距離のイメージを作る
3.状況に応じたアプローチをマスター
4.難しい状況からのリカバリー(フェースの開閉)
これを順番に覚えていくことでグリーン周りのどこからでも対応できるアプローチ技術が身につきます。一つずつお伝えしていきますので、慌てずにクリアしていってくださいね!!
前回のおさらい
狙った落としどころにボールを落とすには、ボールを投げる感覚を覚えること、1ヤードから練習することでした。
正しくアドレスして、正しくスイングできれば狙ったところにボールを落としやすくなります。
距離に集中できるからです。
落としどころだけをしっかり集中して見てください。
落としどころまでボールを投げるようにイメージしてスイングします。
実際にボールを投げることでイメージが明確になります。
1ヤード、2ヤード、3ヤードと距離を増やして練習していくうちに、落としどころまでの距離に合わせたスイングができるようになってきます。
今回はクラブ別に落としどころに落とす練習方法をお伝えします。
3種類のアプローチ
このクラブ別とは、アプローチの種類別ともいうことができます。
アプローチには、
1.ランニングアプローチ
2.ピッチエンドラン
3.ピッチショット
という基本の3種類のアプローチがあります。
順に説明します。
ランニングアプローチの練習
ランニングアプローチはアプローチの距離の7~9割がラン(転がり)になります。
使用クラブは7番~9番アイアンです。
主にグリーンエッジから近い場合に使用します。
ランニングアプローチの落としどころまでの距離は、5ヤード以内がほとんどになりますのでその距離を集中して練習します。
クラブを短く持ってアドレスします。スイングはパターと同じストロークをイメージすると簡単にできます。
ただ、あまりフォロースルーは取らないほうがインパクトが安定しやすくなりますので、ボールをヒットしたらスイングは終わるようにしましょう。
1ヤードから始めて2ヤード、3ヤードと練習します。
この時、選択したクラブによって転がる距離は変わります。
7番アイアン>8番アイアン>9番アイアン
この順に転がる距離が多くなります。
7番~9番アイアンのうちの一本で練習してまずは転がる距離の基準を作りましょう。
ピッチエンドランの練習
ピッチエンドランはピッチ(キャリーの距離)とラン(転がる距離)が1:1~1:2となるように打つアプローチショットです。
使用クラブはピッチングウェッジやアプローチウェッジになります。
転がして寄せたいけどグリーンエッジから離れていたり、目標方向にマウンドがあったりした場合に、
それをキャリーで越えたいときに打つのがピッチエンドランです。
落としどころまでの距離は3ヤード以上になるケースが多いので、練習もそのあたりの距離を多くします。
3ヤード、5ヤード、10ヤードと練習しておきます。
ピッチングウェッジかアプローチウェッジどちらかで基準を作っておきましょう。
ピッチングウェッジで基準を作った場合、アプローチウェッジに変えればランは減ることになります。
アプローチウェッジで基準を作った場合はその逆になります。
ランニングアプローチ同様にフォロースルーはあまりとらないようにします。
インパクトでスイングは終わりにして惰性で少しフォローが出る程度にします。
これはなぜかというと、ランを正しくコントロールするにはインパクトのロフト角度が一定していなければなりませんが、フォロースルーを思っている以上に出すとインパクトのロフト角が変わり、ランの距離が一定しなくなることがあるためです。
ピッチショットの練習
ピッチショットはキャリーの距離がおおよそ6~8割になるアプローチショットです。
使用クラブは主にサンドウェッジです。
バンカー越えや、グリーンエッジまでの距離よりもピンまでの距離が短い場合など、ランの距離を少なくしたい場合にピッチショットを打ちます。
ピッチショットの落としどころは10ヤード以上となることが多いので、その距離を集中的に練習します。
まずは10ヤード、20ヤード、30ヤードと距離を変えて練習しましょう。
ピッチショットのフォロースルーはバックスイングと同じ高さを目安にします。
素振りでバックスイングの高さとフィニッシュの高さを確認しておきましょう。
クラブのロフトがボールを上げてくれるので、無理に上げようとせず、正しいスイングを意識して打ちましょう。
ボールを置く位置に注意
ここまでアプローチの種類別(クラブ別)に落としどころに落とすための練習方法をお伝えしましたが一つ注意するポイントがあります。
それはボールを置く位置です。
基本のアプローチではボールの位置は両足の真ん中に置きます。これはどの種類のアプローチでも同じにしてください。なぜかというとクラブごとの一定の基準を作るためです。
ボールを置く位置によってボールの打ち出し角度は変わります。
右足寄りにボールを置けば、インパクト時のロフト角が少なくなり、球は低く打ち出されます。
左足寄りにボールを置けば、インパクト時のロフト角が多くなり、球は高く打ち出されます。
ボールの位置が違うと同じクラブでもキャリーとランの距離が変わります。
これをすべて覚えることはとても難しく長い経験の中で感覚で覚えなくてはなりません。
それをすべてのクラブで行えばとても時間がかかります。
ボールの位置を変えることは応用として覚えていきましょう。
アプローチ講座の応用編でお伝えしていきます。
基本のアプローチではどの種類のアプローチでもボールの位置は両足の真ん中に固定し、そのボールの位置から打ちだされるキャリーとランを覚えておきます。
まとめ
クラブ別(アプローチの種類別)の落としどころは、
7番~9番アイアンの場合(ランニングアプローチ)
落としどころまでの距離が1~3ヤードになることが多いのでその距離を集中して練習する
ピッチングウェッジ、アプローチウェッジの場合(ピッチエンドラン)
落としどころまでの距離が3ヤード以上となることが多いので、3ヤード、5ヤード、10ヤードのキャリーを練習する
サンドウェッジの場合(ピッチショット)
落としどころまでの距離が10ヤード以上となることが多いので、10ヤード、20ヤード、30ヤードと練習する
注意点として、基準を作るためにそれぞれ一本のクラブで練習し、ボールの位置も両足の真ん中に固定しましょう。
そうすることでクラブごとのキャリーとランの距離が一定します。
落としどころも明確になり、集中してボールを打つことができます。
さて、ここまででかなりアプローチの距離に対するイメージが出来上がってきたのではないでしょうか?
練習することが明確になっているので続けることでアプローチの精度が増していきますよ。
いよいよ次回は、状況に応じたアプローチを基本に沿ってお伝えします!
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