多くのアマチュアが苦手としているのがバンカーショットです。

その原因は練習ができないこと、正しいバンカーショットの方法を知らないことです。
上級者でバンカーが苦手な人はあまりいないです。
それはバンカーショットのコツを知っていて、それができるからです。
コツさえわかればあとは練習するだけで、誰でも簡単にバンカーから脱出することができます。

バンカーショットをマスターすれば、バンカーに入っても不安や怖さがなくなり、
攻めのゴルフができますよ!

バンカーショットが難しいのは、ライが悪かったりスタンスが安定しなかったりすることです。
ボールの状況によってとても難しいショットになることもあります。

状況別の打ち方を覚えておきましょう。

砂が薄い、硬い

バンカーの砂の量が少ない、雨上がりの後の乾いて固くなった状態などはボールが飛びすぎる、いわゆるホームランになりやすくとても難しい状況になります。

原因はサンドウェッジのバンスが硬い砂に弾かれてしまうからです。
バンカーに入って砂が薄く硬いとわかったら、まずはバンスが弾かれないように打ちます

方法1 サンドウェッジのフェースを開かないで打つ

サンドウェッジのバンスが効かないようにするため、フェースを開かずに構えて打ちます。
スイング中はリーディングエッジでボールの下の砂を削るように打ちましょう。
ソールが砂に弾かれないようにグリップはしっかり握りましょう。

方法2 クラブを変えて打つ

アプローチウェッジやピッチングウェッジはバンスが少ないので、硬い砂に弾かれにくくなります。
グリップをしっかり握って砂を削るように打ちましょう。

方法3 アプローチと同じように打つ

砂がほとんど無く硬い地面のようになっている場合は、通常のアプローチの時と同じように打つこともできます。
砂が硬いのでダフってソールが弾かれますので、逆にトップになりやすいです。

グリップをしっかり握ってソールが弾かれないようにし、インパクトで緩まないようにしっかり打ちましょう

目玉

目玉はボールが砂に半分以上潜ってしまっている状態です。
目玉状態が難しいのはボールの下にヘッドを入れられないことです。
サンドウェッジにはバンスがついていますので普通に構えて打つとバンスが影響して、目玉状態のボールの下にヘッドを入れることができません。

この場合、バンスが効かないように構えて打つ必要があります。

方法1 フェースを被せて打つ

サンドウェッジのバンスはフェースを被せることによってバンスを無くすことができます。
さらにはリーディングエッジから砂に入れることができますので、ヘッドをボールの下に潜らせることができます。
フェースを被せて構え、目標のやや右を狙いしっかり振り抜きます。
ボールは低く飛びますので、転がることを意識して打ちましょう。

方法2 クラブを変えて打つ

バンスの無いアプローチウェッジやピッチングウェッジを使って打つこともできます。
この場合もボールの下にしっかりヘッドを入れるためにフェースは被して打ちます。
低く飛びますのでアゴが高い場合は無理せずに横に出すようにしましょう。

アゴに近い

バンカーの目標寄りの砂と芝の境目の部分を、バンカーのアゴとか土手と言います。
そのアゴの近くにボールが止まってしまった場合は、確認するポイントがいくつかあります。

1.アゴの高さとアゴまでの距離を確認する

アゴの近くに止まったボールをバンカーから出すためには、アゴを越える高さのボールを打たないといけません。
まずはアゴまでの距離を確認し、次に越えるために必要な高さを確認します。

2.クラブヘッドが振り抜けるかどうかを確認する

アゴまでの距離が短い場合、フォロースルーでクラブヘッドがアゴに当たってしまうこともあります。
この場合、アゴに当たることが気になってインパクトが緩んでしまうとボールを飛ばすことができません。
振り抜くことよりもボールの下にしっかりヘッドを入れることを意識して打ちましょう。

3.ボールのライを確認する

ライが悪い場合は高さを出すのが難しくなるので、一番確実に出せる方向を見つけてそちらに打ちましょう。
ライが良い場合はフェースを開いて高い球を打ちます。

高い球を打つポイント

1.フェースを開く
2.スタンスをオープンにする
3.目標を見る時の目線を高くしてアドレスする
4.スタンス通りにヘッドを振り抜く
5.フルスイングしてフォローを高く振り抜く

斜面

バンカー内にも斜面があります。
斜面に止まってしまった場合は、アドレスをしっかり斜面に合わせてスイングする必要があります。

左足上がり

バンカーの左足上がりの傾斜は足場が不安定なので、自分で思っている以上に右足に重心がかかりやすくダフりやすくなります。

ボールの近くにヘッドを入れられるように砂の感触を確かめて、体重配分とボールの位置を決めます。
体重はなるべく左足に多くかかるようにし、ボールの位置は真ん中〜左足寄りに置きます。
また通常よりもヘッドが砂に深く入り、砂の抵抗が強くなりますのでクラブを短く持ち、ヘッドを振り抜くことを意識してスイングしましょう。

左足下がり

バンカーでの左足下がりはあまり多く無いですが、バンカー手前から転がり落ちた場合や、ボールの跳ね返りによって止まってしまうことがあります。

左足下がりで気をつけることは、ボールの下にヘッドを入れづらいためにダフリ、トップが出やすいことです。
ボールの手前の砂にヘッドを鋭角に入れることによってボールの下にヘッドが入るようになります。
アドレスは左足で体重を支えて傾斜なりに立ち、ボールを真ん中から右足寄りに置きます。
テークバックではクラブヘッドを真っ直ぐ後ろに引こうとせず、アドレスの位置から真上に上げるように早めにコックし、そのまま真下にヘッドを振り下ろします。
ほとんど手首のコックだけでヘッドを縦に動かしてボールの手前を打ち抜きます。
インパクト後は無理に振り抜く必要はなく、惰性にまかせます。

あまり距離は出せませんので脱出に距離が必要な場合は無理せず近くに出すか、バンカー内の良いところに運ぶようにします。

つま先上がり

バンカー内でつま先上がりになった場合、気をつけることは足場が不安定なことです。
スイング中に足がずれてミスヒットしたり、クラブをしっかり振れずにバンカーから脱出できないことです。

まずはスタンスを安定させることに集中し、できる限り下半身をブラさずにスイングします。
クラブを短く持ち、早めのコックでヘッドを振り抜きましょう。

つま先下がり

バンカーでのつま先下がりもあまり多くはありませんが、まれにそのような状況になった場合はつま先上がりと同様に足場を安定させることが重要になります。

特にボールとの距離が変わりやすくなりますので下半身を安定させることに集中し、クラブを持つ長さとボールとの距離を確認してアドレスを作りましょう。

アドレスが完成したら下半身をブラさずに早めのコックでヘッドを振り抜きましょう。

アドレスが上手くできない

バンカーはボールが止まる場所によって上手くアドレスできない場合があります。

足がバンカー

スタンスがバンカー内でボールがバンカーの外に止まっている場合があります。
この場合に気をつけることは、不安定な下半身とボールとの距離によるミスヒットです。

まずはボールのライの確認とスタンスを安定させます。
ボールのライは、ラフに浮いているか沈んでいるか、砂が混じっていてダフりやすくないかなど確認します。
次にクラブを短く持ってボールとの距離を確認してからスタンスを決めます。
その後、インパクトを意識しながら素振りします。

ボールを打つときはトップしても良いくらいの意識でスイングしましょう。

ボールがバンカー

ボールがバンカー内にあり、スタンスはバンカーの外になる場合があります。
この場合に気をつけることは、ボールとの距離を変えずにスイングすることです。

ボールの位置が通常よりも低い位置になるので、膝を曲げて前傾を深くしてアドレスします。
ボールとの距離を十分に確認してから素振りをします。

前傾と膝の高さを変えずにスイングしましょう。
スイング中、体の動きが抑えられますがヘッドはしっかり振り抜きましょう。

片足がバンカー

ボールがバンカー内にあり、スタンスは片足がバンカーの外に出てしまう場合がまれにあります。
この場合に気をつけることはクラブが振れるようにアドレスを作ることです。

足の位置と重心位置を確認しながら、ボールにヘッドを合わせて構えられるアドレスを作ります。
アドレスができてもクラブをうまく振れない場合はミスヒットしやすくなりますので、難しく感じた場合は出しやすい方向を見つけて脱出最優先にしましょう。

クラブを素振りしてみて打てそうな場合は、ヘッドをしっかり振り抜くことを意識してスイングしましょう。

状況別の打ち方の次はフェアウェイバンカーの打ち方です!

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