バックスイングとは、ボールを正しく効率よくヒットするために行うスイングの助走段階です。
テークバックで動き出したクラブヘッドをスイングの流れにのせるための
大事な部分といっても良いでしょう。
ミートだけではなく、ボールの弾道や、曲がり方、飛距離にも影響しますので
正しい動作を身に着けることが必要になります。
正しく理解してバックスイングをマスターしましょう。
バックスイングのチェックポイント
①腰の高さ
腰の高さにおいてのクラブの位置とフェースの向きを確認します。
テークバックから腰の高さまでは一連の動作で行います。
テークバックでスタートしたクラブ及びクラブヘッドはほとんど何も変わらない状態で腰の高さまで到達します。
腰の高さに来た時のクラブの位置とクラブフェースの向きをいつも同じ状態にします。
①クラブシャフトが飛球線と平行かややアウトサイドの方向を指し、地面とはほぼ水平になっている
ヘッドとグリップがほぼ同じ高さになっている
②クラブフェースがやや地面を向いている(自分の前傾姿勢とリーディングエッジが平行)
この2点を鏡で見て確認したり、他の人に見てもらって確認してください。
スイング中のチェックは動画で確認しましょう。
②胸の高さ
バックスイングの胸の高さはここではグリップの高さ(両手の高さ)になります。
一般的にはハーフスイングといわれる大きさになります。
両手が胸の高さに来ているときに、左腕は地面とほぼ水平になっています。
この時の左腕とクラブでできる角度が自分の正面から見て
約90度
になっていればOKです。左腕とクラブに角度がつくことをコックと言います。
コックはスイングにおいて大変重要な動作です。
自然にコックされるのが理想的ですが、スイングを良くしていくうえでは正しい方向と正しい量のコックを覚えておくことが重要です。
角度が90度未満の場合、手首の動きや腕の動きが少し多くなっています。
テークバックからコックしていたり、早くに右手でヘッドを回そうとすると90度未満になります。
90度未満が悪いわけではないですが、手や腕の動きが多いために起こる弊害が出やすくなります。
胸の高さの基本の角度を覚えておき、状況によってコックを意識すれば良いでしょう。
③肩の高さ
グリップが肩の高さになる位置は一般的にはスリークウォーターといわれる大きさになります。
胸の高さから肩の高さへは、肩の回転で行います。
手で上げようとしたり、クラブを後ろに引っ張ろうとすると一定の位置を作ることはできません。
アドレスから両肩がほぼ90度回転した位置が肩の高さになります。
腕と体を一体にし、体の回転を正しく行うことで自然とバックスイングの肩の高さが決まります。
肩の高さはトップの高さとほぼ同じです。
クラブによってトップの位置は変わりますので基準となるクラブ(7番アイアンなど)でいつも確認しておきましょう。
バックスイングはテークバックで決まる
バックスイングは体と手、クラブを一体で行います。
特にスイングの指導部分であるテークバックを一体でスムーズに行うことにより、その後のスイングの流れが良くなります。
真っ直ぐにヘッドを引こうとか、どこでコックをしたらいいかとか、部分的に考えるとバックスイングがぎこちなく、つながりがなくなってしまいます。
テークバックをいつも同じタイミング、同じ動作になるように練習するだけでスイング全体が良くなりますので、スイングに悩んだらまずはテークバックを確認してみましょう。
バックスイングが理解できたら、次はバックスイングを習得しましょう!