キレキレアイアン講座20
コースでの状況別アイアンショット❻
アイアンを芯で打つと音、打感ともに心地よく、気持ちよくヘッドを振り抜くことができます。
ボールは高く舞い上がり、グリーンをとらえることができるでしょう。
飛距離、方向性ともに安定したアイアンショットが打てるようにスイングを作っていきましょう。
前回のおさらい
ラフからのアイアンショットはハーフからスリークオーターでスイングします。
早めのコックでバックスイングし、ダウンスイングではしっかりと振り抜くことを意識してスイングします。
ボールの位置は真ん中から左足寄りにします。
あとはいつも通りのスイングをしましょう。
グリーンを狙うときのスイングとクラブ選択
さて今回は、「コースでの状況別アイアンショット6」グリーンを狙うときのスイングとクラブ選択についてお伝えします。
グリーンを狙う時に意識することは使用クラブのショットの精度です。
例えばピッチングウェッジで打った場合、100ヤード先の地点のどのくらいの範囲にボールを止めることできるかを知っておくことが必要です。5ヤード以内とか10ヤード以内とかおおよその精度を確認しておきます。
”7番なら140〜150先の地点のどのくらいの範囲か”というように
クラブごとの精度を把握しておくことが重要になります。
また球筋の傾向もしっかりと把握しておきましょう。
一般的には、ショートアイアンは左に行きやすくロングアイアンは右に行きやすいという傾向になりますが、自分はどんな傾向があるかを良く把握しておくことでグリーンを狙いやすくなります。
そしてその自分のアイアンショットの精度とグリーン周りの状況に合わせてグリーンを狙います。
グリーンの状況を確認する場合、ボールが行ってはいけないところを一番に確認します。
グリーンの手前に池がある、グリーンの右にバンカーがある、グリーンの左にOBがある、グリーンの奥は急斜面になっている、などトラブルになる所を確認します。
グリーン周りの状況を確認したら、
自分のショットの精度をその状況に当てはめてクラブ選択や打つ方向を決めます。
これをしないと思わぬトラブルになって大叩きをしますので、必ず打つ前に確認しましょう。
例1、グリーンの真ん中までの距離は100ヤードで、グリーンの手前に池、左にバンカーがあります
この時一番打ってはいけない場所は手前の池ですよね。
ですが、一番行きやすいのは左のバンカーなんですよ。
多くの方は手前の池を気にしてしっかりと打つことを意識します。
すると、しっかり打つことによって力が入ったり振りすぎた結果、球が捕まりすぎて左にひっかけてしまい、
池は越えたけどバンカーに入れてしまったということになります。
状況的には池が気になりますが、ピッチングウェッジはボールを捕まえやすく、池にいれるミスよりも捕まえすぎて左に行くミスの方が出やすくなるんです。
ショートアイアンは左に行きやすいので気をつけなくては行けません。
このような状況の場合、フルスイングで狙うことはミスにつながりますので、
スリークウォータースイングやハーフスイングでコントロールショットをすることがミスを減らすポイントになります。
1〜2番手大きめのクラブで余裕のあるスイングをしましょう>
例2 グリーンまで140ヤードで、手前にバンカーがあります
通常なら140ヤードは8番アイアンで打ちますが、手前のバンカーが気になって大きめのクラブで打とうと思い、7番アイアンを選択しました。
結果手前のバンカーに入れました。
これは大きめのクラブ選択をした結果、普通にスイングしたら大きいという気持ちから
インパクトが緩んでしまったミスです。
グリーン手前と奥に障害物がある場合、クラブ選択に気をつける必要があります。
大きめのクラブ選択をした場合、
・インパクトに緩みが出やすい(ショート)
・球が転がりやすい(オーバー)
・捕まりづらい(ショートや右に外す)
といったことが起こりやすくなります。
ですので、この場合は8番アイアンでいつも通りにしっかりスイングするのが正解になります。
例3 170ヤード先のグリーンで右に池、左にバンカーがあります
170ヤードは通常5番アイアンで打ちますが精度がイマイチだったとします。
右に行きやすいのでグリーンの左を狙って、うまく行けばグリーンに乗って、バンカーに行ってしまったらしょうがないと考えたとします。
その結果池に入ってしまいました。
これはそもそも右に行きやすい5番アイアンで打つのが間違いです。
もちろん池がなければ5番アイアンでもいいですが、右に行きやすいと意識している場合はほぼ右に行きます。
球が捕まらないクラブで左を向いて打つと、さらに右に行きやすくなります。
ではどうしたらいいかというと、低い球を打つ練習をしていたなら、低い球でグリーン手前から狙っていきます。
低い球を打つことができれば右に行くリスクは抑えられ尚且つ、グリーン手前から転がしてのせることもできます。
または6番アイアンで打ちます。
この状況の場合、グリーン左手前が目標ポイントになりますが、
6番アイアンでうまく打てればグリーンエッジに運ぶことができますし、池もバンカーも避けることができます。
このように、グリーン周りの状況と自分のレベルに合わせたグリーンの狙い方は、ショットの精度や練習内容によってもいろいろなパターンがあります。
ですので上記の例を参考にしていただき、
一番状況にあった自分の攻め方を早く身に付けていただきたいと思います。
さて次回は、「コースでの状況別アイアンショット7」をお伝えします。
お楽しみに!!