キレキレアイアン講座15
コースでの状況別アイアンショット❶
アイアンを芯で打つと音、打感ともに心地よく、気持ちよくヘッドを振り抜くことができます。
ボールは高く舞い上がり、グリーンをとらえることができるでしょう。
飛距離、方向性ともに安定したアイアンショットが打てるようにスイングを作っていきましょう。
前回のおさらい
ロングアイアンは難しいですが、丸く振るスイングができていれば打つことができます。
フォロースルーを低く長く出すことを意識して打ちます。
グリップの力を抜いて放り出すように遠心力を意識してスイングし、左サイドが伸び上がらないようにすれば気持ちよくインパクトすることができます。
決して上から打ち込もうとしたり、縦に振ろうとしたりしないようにして下さいね。
今回はコースでの状況別アイアンショット❶をお伝えします。
コースでまず対応しなければならないのは、傾斜です。
フェアウェイに打てたとしても傾斜地に止まっていた場合、ミスが出やすくなります。
打ってみてから傾斜に気づくなんてこともあります。
なので傾斜に関してはいつも確認を怠らないようにしましょう。
傾斜は大きく分けて4つに分類されます。
つま先上がり、つま先下がり、左足上がり、左足下がり
この4つです。
今回はつま先上がりの対処法をお伝えします。
つま先上がりの対処法
つま先上がりでは基本的にフェースが左を向くので引っ掛けやフックが出やすくなります。
フェアウェイの良いライにあっても、つま先上がりになっている場合は目標よりも左に飛びやすくなりますので
気をつける必要があります。
対処法1 目標の右を狙う
傾斜地では傾斜の度合い、使用クラブによって狙う方向やクラブを変えます。
つま先上がりでは傾斜がきつくなるにつれて、クラブフェースの向きは目標の左に向くようになります。
ですのでその分、目標よりも右方向に距離を設定します。
ロフトの多いクラブほどフェースが左に向くので、短いクラブを使用する場合は目標の右を狙う距離を大きくします。
対処法2 相殺させてまっすぐ狙う
つま先上がりの傾斜は左に飛びやすくなりますので、アドレスと打ち方を変えて左に飛ばないようにします。
簡単に言うと右に飛ぶようにすることで、左に飛ぶのを相殺させると言うことです。
クラブフェースの向きはライ角によって変わります。
つま先上がりはライ角が傾斜によってフラットになり、フェースが左を向くので左に飛びやすくなります。
逆にライ角がアップライトになると、フェースは右に向くようになります。
ですのでつま先上がりの度合いが少ない時は、アドレスはいつもよりもハンドアップにします。
ハンドアップに構えることでフェースを右に向け、傾斜によって左に向いているフェースが目標に向くようにするということです。
スイングはインパクトゾーンでフェースがターンしないように振り抜きましょう。
左ひじを緩めて抜くようにするとフェースターンを抑えることができます。
これは傾斜の度合いが少ない時にとても効果的です。
フェアウェイにボールがあってグリーンやピンを狙いたいけど、少しつま先上がりだなあ、という時は
ややハンドアップに構えてフェースターンを抑えて打ちましょう。
左に飛ぶのを抑えて目標を真っ直ぐに狙うことができます。
対処方法3 クラブを変えて打つ
傾斜の度合いが強くなると目標の右を狙ったり、相殺させて打つことも難しくなります。
その場合、クラブを変えることで左に行かないようにします。
例えば残り距離が100ヤード以内の場合、通常はピッチングウェッジやアプローチウェッジを使いますが、
つま先あがりが強い場合フェース面は左を向きますので、ほぼ確実に左に飛んでしまいます。
クラブをウェッジよりもロフトの少ない8番や7番アイアンに変えることによって、左に行く度合いを少なくすることが出来ます。振り幅を抑えてコントロールしましょう。
また、傾斜の度合いが強くなるにつれ地面との距離が近くなるため振り抜きにくくなり、
ダフリのミスが出やすくなります。
長いクラブで打つときも少しの傾斜でダフリやすくなります。
いつもよりも短く持って打ちましょう。
つま先上がりのまとめ
まとめますと、つま先上がりは左に飛んでしまったり、ダフッたりするミスが出やすくなります。
・目標の右を狙う
・傾斜と相殺させてまっすぐに狙う
・クラブをロフトの少ないクラブに変える
・短く持ってダフらないようにする
ということを気をつけてショットしてください。
次回は「コースでの状況別アイアンショット②」をお伝えします。
お楽しみに!!